2020/05/01
今回は「拘縮(こうしゅく)」について書いてみました。
ご家族に介護が必要な方がいる方はご存知かもしれませんね。
そうでない人にとっては、あまり馴染みのない言葉かもしれません。
この拘縮とは、どんなものなのでしょうか。
調べてみると、このように書いてあります。
① 筋肉の持続性収縮。痙縮(けいしゆく)。
② 関節の動きが制限された状態。
皮膚・筋肉などの関節周囲の軟部組織の収縮によって起こる。 → 強直(きようちよく)
寝たきりでずっと同じ姿勢でいたり、長い間体を動かさないでいると、身体はどんどん衰えてしまいます。
それに伴い皮膚や筋肉、間接周囲の軟部組織が伸縮性を失って固くなって、
その結果関節の動きが悪くなってしまう状態のことです。
こうなってしまうと、自分で身体を動かすことは非常に困難になってしまいます。
ずっと同じ姿勢でいることにより、お尻や踵などに褥瘡(「じょくそう」と読む、床ずれのこと)が出来たりします。
拘縮が重度になってしまうと、自立した生活はほぼ不可能になってしまいます。
自分がなっても、ご家族がなっても大変な事になるという事は予想出来るかと思います。
では、拘縮になってしまうには、どんな原因があるのでしょうか?
軟部組織の伸縮性がなくなると先ほど書きました。
どうしてなくなるかと言いますと…
① 病気になってからの期間
② 日常生活でどれだけ動いているか
③ 脳梗塞、クモ膜下出血などの脳血管疾患による麻痺
④ 痛み
⑤ むくみ
いろいろとあるのですが、要するに体を動かさない、動かせないということです。
手、肩、ヒザ、足などが拘縮を起こしやすく、そういった部位に対して整体を施し、
動きをよくするをすることが予防、改善に非常に有効になってきます。
また、ご家庭においても家族や可能であればご自身でもマッサージや温めることは効果的です。
これらの方法は、健康な人と比べて効果が出てくるのは時間が掛かります。
根気よく、継続することがとても大切になってきます。
拘縮がさらに進んでしまうと、強直という状態になってしまいます。
ここまで進んでしまうと、ほぼ改善は不可能になってしまうので、そうならないように気をつけましょう。
いつまでも健康で、楽しく人生を過ごせるようにしたいものですね。
そのためには普段から適度な運動、バランスの良い食事、効果的な睡眠を心掛けてください。