2021/07/04
身体の中にある筋膜とそのねじれが身体に及ぼす影響と、
その筋膜のねじれのパターンについて簡単にご説明したいと思います。
まず筋膜とは、皮下組織から存在する白く薄い膜状のものです。
筋膜という名前から筋肉だけを包む膜と思われがちですが、
筋肉だけを包むのではありません。
筋膜は骨、内臓器官、血管、神経などといった身体のあらゆる
構成組織を包み込み、それぞれちゃんとしたの場所に位置できる
ように支えているものです。
つまり、身体という段ボールに様々な物が入っているが、
筋膜というプチプチにそれぞれの構造物が包まれ分けられる
ようになっています。
※筋膜の詳細についてはいづれそのうちに!
で、ここからがメインディシュにようやく突入します。
先ほどから説明しました筋膜のねじれに対するパターンです。
筋膜のねじれのパターンによって身体に不調を感じやすい感じにくいが、あるのです。
その筋膜のパターンをアメリカで早い治療で効果をもたらすことで有名なオステオパスであったDr J・ゴードン・ジンクによる研究で、姿勢と筋膜の 緊張が、体液の循環に影響を与えることを重要視し、それが特定の姿勢のゆがみのパターンによって健康状態に変化があることを発見された。
この筋膜のねじれのパターンを発見者の名前から「ジンク・パターン」と呼んでいます。
このパターンを大まかに言うと、
①頭部と頸部(首) 後頭骨・環椎・軸椎
②頸部(首)と胸郭 胸郭上口
③胸郭と腰部 胸郭下口
④腰部と骨盤 腰仙
①~④部分による身体のねじれパターンを分類し、
健康状態をみるというものです。
代償性のパターン(身体に不調を感じない人)
→ 交互にねじれるパターン
A:8割の方は 上から①左②右③左④右
B:2割の方は 上から①右②左③右④左
この代償性のパターンタイプは、病気やストレスに対して耐性がある。
非代償性のパターン(不調を持つ方、不調になりがちな人)
→ 同じ方向に連続してねじれるパターン
例えば
C:①左②左③左④左
D:①右②左③左④右
こういった非代償性のパターンになると呼吸や循環、内臓機能不全から体力が低下し、
ちょっとした病気や疲れからの回復も遅くストレスへの耐性も弱くなります。
症状でいうと肩こりや腰の痛み、関節が動きにくい・動かすとひきつり痛む、むくみ、水がたまる etc.
非代償性のパターンになってしまう要因は
①遺伝的問題
②胎児期のストレス 妊娠中のお母さんの問題
③出生時のストレス 胎児が産道を通過する際のストレス
④生活習慣病
などによる要因によって生じると考えられています。
①~③は自分自身ではどうしようもないですが④に関しては
ある程度自分自身で防げる問題です。
生活習慣病はその名の通り、ふだんの生活習慣が、症状の発症や進行に深く関わってきます。
生活習慣病はご自身で防げます。
普段から健康に留意した生活を送ることで多くの病気やストレスを防ぐことが可能になります。
正しい知識を得て、正しい生活習慣を身につける意識を持つことが大切です。
知識だけあっても仕方がない!と、思われますので、
簡単に誰にでもできるねじれの調整法をご紹介しておきます。
先ほどから紹介したジンク・パターンによると
左手が上向き、右手が下向きという身体をねじった形にすると、
筋膜の方向によりこの形の方が、自分でやってみるとわかるのですが、
ほとんどの人がより身体の緊張度が増すのです。
※反対をお試しください。緊張の度合いが減るはずです。
逆に右手が上向き、左手が下向きで緊張が増すなら20%のタイプです。
それを踏まえての調整法です。
①寝た状態で両手を腰にそろえ
②次に右手を正中線に対して平行に頭上に持っていき
③その状態で15秒静止
④15秒経過したら正中線に対して平行に右手を戻す
⑤次に左手を右手同様正中線に対して平行に頭上へ
⑥その状態で15秒静止
⑦最後に正中線に対して平行に左手を戻す
簡単な体操なので試して見てください。
これだけで、全てのねじれを改善できるわけではありませんが、
ホームケアとしてやりやすく且つ効果が高い方法です。
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